教育CSRのトレンド情報

キャリア教育

今、なぜキャリア教育なのか

変化の激しい知識基盤社会で子どもたちが自立し、生きていくために必要な資質・能力(「21世紀型スキル」・「21世紀型能力」)を育むことの重要性が指摘されています。学校で学ぶことと社会との接続、および一人一人の社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力を意識し、職業観や望ましい勤労観を醸成することをねらいとして推進されているのが「キャリア教育」です。日本の教育の転換期ともいえる今、「キャリア教育」は、社会全体の課題解決にもつながる大切な取り組みといえます。

キャリア教育って何?

進路指導にとどまらない、社会とのつながりを意識させる教育活動を総称して「キャリア教育」と呼びます。「キャリア教育」という教科があるのではなく、小学校段階からの発達段階に応じて各教科の学習に組み込むことが学校現場に求められています。授業だけでなく地域でのボランティア活動や、運動会、社会科見学、職場体験など、すべてが「キャリア教育のための教育機会・資源」となり得ることから企業による出張授業(出前授業)や施設の見学、交流の機会などもキャリア教育の一環といえます。
2011年からは、企業が行う教育支援活動を表彰する経済産業省主催の「キャリア教育アワード」がスタートし、2016年度で7回目を迎えます。次世代育成の観点から、民間と省庁が連携し、キャリア教育を支援する機運が高まっています。また、文部科学省を中心に2013年から「地域キャリア教育支援協議会設置促進事業」を通して、学校が地域社会・企業などと連携・協働するしくみづくりも進められています。
とはいえ、学校現場では、キャリア教育を通常の教科学習や文化的行事などと切り分けて考えているケースも多くあります。そのため、先生方に「キャリア教育にどのように取り組んでいますか?」と問うと、「進路指導や生活指導に力をいれています」「職場体験を実施しています」と答える先生は少なくありません。しかし、本来のキャリア教育は、子どもたちが自らの進路を計画・選択しながら、将来にわたってよりよく社会と関われるよう組織的・継続的に指導すること=キャリア発達を支援することです。2011年1月の中央教育審議会答申において「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」キャリア教育が再定義され(「自立に向け必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す」)、学校と社会をつなぐ役割として、キャリア教育コーディネーターの育成が推進されています。「職業教育」とは一線を画し、小学校から大学までのすべての学校種で取り組むことで、社会に出ても学び続ける生涯学習へとつながるのです。

この記事の最終更新日:2016年8月16日

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