企業の教育支援活動 知っておきたい5つの基本情報

授業について知る
~学習指導要領の位置づけ~

学習指導要領は、教育活動の基本

学習指導要領とは、国が定めた教育課程の基準です。日本のどの都道府県市区町村で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、文部科学省が学校教育法等に基づき、各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準を定めたもので、おおむね10年に一度大きな改訂が行われます。

学習指導要領に則った授業とは

学習指導要領には、「小学校」「中学校」「高等学校」「特別支援学校」の4種類があります。
教育課程の編成についての一般的な方針、及び全般にわたる配慮事項、各教科等の目標、内容、及び指導計画の作成と内容の取扱い等の留意事項が示されており、学習活動のガイドラインといえます。
年間の標準授業時数等は学校教育法施行規則で定められており、各学校では、この学習指導要領や年間の標準授業時数等を踏まえ、地域や学校の実態に応じて、教育課程(カリキュラム)を編成しています。

学習指導要領の改訂

学習指導要領は、10年ごとに改訂されています。
1999年には、知識偏重型の詰め込み教育から、学校週5日制の下、子どもたちに基礎的・基本的な知識・技術を身につけさせ、自ら学び自ら考える力などの「生きる力」をはぐくむことが定められました。そのために、教科時数を減らし、総合的な学習の時間が創設されましたが、その後、全国学力・学習状況調査、OECD生徒の学習到達度調査(PISA)、国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)等の結果から、学力低下問題が指摘され、2008年には「脱ゆとり教育」として学習指導要領が改訂されました。

学習指導要領の変遷の年表

次の学習指導要領の改訂は2018年、小学校での実施は2020年に早めることが予定されており、激変する社会を見据えた70年ぶりの大きな教育改革といわれています。

次期学習指導要領改訂のポイント

文部科学省「教育課程企画特別部会 論点整理

校種別の教科と領域

校種別に、国語、社会、算数・数学・・などの「教科」と、総合的な学習の時間などの「領域」が定められています。
「教科」では国が定めた検定で合格した教科書を使って学ぶのに対し、「領域」にあたる授業については決められた教科書はなく、地域や学校に応じて学習計画を立て、必要な教材を自由に使用できます。また「教科」では、観点別学習状況の評価と評定がありますが、「領域」にあたる授業では評定はありません。一般には学習状況の顕著な特徴や児童生徒についた力を、通知表等に文章で記載するなどの評価が行われます。

また、各学年別に教科、領域の年間の授業時数も定められており、学年で学ぶ教科も一部異なります。以下に小学校の例を紹介します。

  • 1・2年生では社会科、理科の代わりに「生活科」の教科になります。
  • 5・6年生では、家庭科(教科)と外国語活動の時間(領域)が加わります。
  • 3年生から6年生まで、総合的な学習の時間(領域)が加わります。

小学校の例 各教科と領域の授業時数

各教科等の授業時数 学校教育法施行規則別表第1(第51条関係)
区分 第1学年 第2学年 第3学年 第4学年 第5学年 第6学年
各教科の
授業時数
国語 306 315 245 245 175 175
社会     70 90 100 105
算数 136 175 175 175 175 175
理科     90 105 105 105
生活 102 105        
音楽 68 70 60 60 50 50
図画工作 68 70 60 60 50 50
家庭         60 55
体育 102 105 105 105 90 90
道徳の授業時数 34 35 35 35 35 35
外国語活動の授業時数         35 35
総合的な学習の時間の
授業時数
    70 70 70 70
特別活動の授業時数 34 35 35 35 35 35
総授業時数 850 910 945 980 980 980

中学校の例 各教科と領域の授業時数

学校教育法施行規則別表第2(第73条関係)
区分 第1学年 第2学年 第3学年
各教科の 授業時数 国語 140 140 105
社会 105 105 140
数学 140 105 140
理科 105 140 140
音楽 45 35 35
美術 45 35 35
保健体育 105 105 105
技術・家庭 70 70 35
外国語 140 140 140
道徳の授業時数 35 35 35
総合的な学習の時間の授業時数 50 70 70
特別活動の授業時数 35 35 35
総授業時数 1015 1015 1015

この記事の最終更新日:2016年7月28日

pagetop